「目覚ましアラームが鳴る前に目が覚めてしまうのは、体に何か深刻な病気が隠れているのではないか」――そんな不安を抱く人は少なくない。結論から言えば、自然に気持ちよく目覚めて日中のパフォーマンスが高維持されているならば、それは生体リズムが整っている証拠だ。しかし、予定の起床時間よりはるかに早く目が覚め、その後眠れなくなる状態が続く場合、医学的には「早朝覚醒」と呼ばれる不眠症の一種である可能性がある。
国立精神・神経医療研究センターの臨床調査によれば、早朝覚醒はうつ病や全般性不安障害、呼吸器系疾患の初期症状として現れることが極めて多い。特に40代から60代にかけて訴えが増加する傾向にあり、単なる「加齢による早起き」と見過ごされがちだ。自分では単に朝型人間になったつもりでいても、日中に激しい眠気や頭重感、集中力の欠如を伴うのであれば、体のSOS信号として捉える必要がある。