彼女の作品選びと着こなしのセンスは、ドラマの魅力を何倍にも引き上げる。社会現象となったドラマ『silent』では、登場人物の揺れ動く感情を繊細に演じ切り、その切なくも美しい衣装コーディネートが大きな話題を呼んだ。ニュアンスカラーのニットやオーバーサイズのコートを羽織る姿は、キャラクターの孤独と温もりを鮮明に表現していた。
一方で、バカリズム脚本のヒット作『ブラッシュアップライフ』では、どこにでもいるような親しみやすい友人を好演。90年代後半から現代に至る日常着を自然体で着こなし、リアリティあふれるヒューマンドラマの世界観をしっかりと支えた。役柄の心象風景と服をリンクさせる表現力は、まさに圧巻の一言だ。