倫理の締め付けとエンターテインメントの面白さは、いかにして両立し得るのか。その最前線に位置するのが、独自の攻めた企画で話題を集め続ける『水曜日のダウンタウン』だ。同番組のようなエッジの効いた演出は、常に爆発的な人気を博す一方で、BPOへの苦情件数でも上位に名を連ねるジレンマを抱えている。
こうした表現の自粛傾向に対し、お笑いコンビ爆笑問題の太田光氏は、過度な自主規制が持つ危険性に警鐘を鳴らす。太田氏は「批判を恐れて表現の幅を自ら狭めれば、テレビ独自の毒や熱量が失われてしまう」と主張。コンプライアンス遵守と笑いの挑戦という二律背反の課題は、制作現場のクリエイターたちを今なお悩ませ続けている。