マイケル・ジャクソン名曲の全真相|スリラーから誕生秘話まで徹底解剖

マイケル・ジャクソン名曲の全真相|スリラーから誕生秘話まで徹底解剖

マイケル・ジャクソン名曲の全真相|スリラーから誕生秘話まで徹底解剖の全貌を詳しく解説してご紹介します。

音楽史を永遠に変えたアルバム『Thriller』の制作現場は、名匠クインシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソンによる妥協なき衝突の連続でした。

代表曲「ビリー・ジーン」の代名詞である不穏で重厚なベースラインについて、プロデューサーのクインシーは当初「イントロが長すぎて踊れない」「タイトルがテニス選手のビリー・ジーン・キングを連想させるため『Not My Lover』に変えるべきだ」と難色を示していました。しかし、マイケルは「このイントロこそが体を動かしたくなる衝動そのものなんだ」と頑として譲りませんでした。マイケルが車を運転中にこのベースラインを着想し、あまりに曲に没頭するあまり車から煙が上がっていることにも気づかなかったという逸話は、彼の憑依的なクリエイティビティを物語っています。

また、タイトル曲「スリラー」のミュージックビデオ制作では、映画『狼男アメリカン』を手がけたジョン・ランディス監督をマイケル自ら口説き落としました。当時としては異例の50万ドル(現在の貨幣価値で数億円規模)という巨額の制作費を投じ、特殊メイクを施したゾンビたちと一糸乱れぬ群舞を展開。それまで白人ロック一色だった開局初期のMTVに対し、黒人アーティストの映像をヘビーローテーションさせざるを得ない状況を作り出し、人種隔離的なメディア構造を根底から打ち破ったのです。

吉田 誠
Author

吉田 誠

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。