この騒動が泥沼化した背景には、初期対応の拙さもあった。報道直後、中川氏は体調不良を理由に入院。国会審議を欠席する形となり、これが「敵前逃亡」との批判を浴びる結果となった。さらに、入院中の病室で喫煙していた疑惑まで浮上し、火に油を注ぐ事態となったのは記憶に新しい。
危機管理において、最も避けるべきは「疑惑の連鎖」だ。一つの問題に対して誠実な説明を怠った結果、別の問題が芋づる式に掘り起こされ、収拾がつかなくなる。この一連のプロセスは、現在の政界における危機管理広報(PR)の教科書的な「反面教師」として、今もなお語り継がれている。