お笑い界の歴史を振り返ると、トリオの結成にはコンビ以上に偶然と執念が入り交じったエピソードが満載だ。例えば、圧倒的な完成度を誇る本格派トリオの東京03。リーダーの飯塚悟志、角田晃広、豊本明長という3人からなる彼らは、もともと「アルファルファ」というコンビで活動していた飯塚と豊本のもとへ、別のコンビを解散した角田が合流する形で誕生した。プロダクション人力舎に所属する彼らは、この移籍と合流という決断がなければ、現在の地位を築くことはなかっただろう。
一方、吉本興業の最高峰コントトリオとして君臨するロバートも、実にユニークな経緯を辿っている。秋山竜次、馬場裕之、山本博の3人は、NSC(吉本総合芸能学院)で出会い、秋山と馬場の幼馴染コンビに山本が加わる形で結成された。秋山の強烈な個性を、馬場の圧倒的なマイペースさと山本のツッコミが受け止めるトライアングルは、偶然の出会いから生まれた奇跡の産物だ。