予算に余裕があり、究極の響きを追い求める演奏者が最終的に行き着くのが、スタインウェイ・アンド・サンズの小型モデル「S-155」や「M-170」だ。世界中のコンサートホールを席巻する伝統の設計思想が、この小さなボディにも息づいている。
小型でありながら打弦時に生まれる倍音成分の豊かさは別格で、ピアニシモの繊細なタッチでも音の芯が揺らがない。国産モデルと比べれば価格帯は一跳ねするが、芸術品としての価値と経年変化による音響の育ちを楽しみたい愛好家にとっては、一生モノの投資として揺るぎない価値を提供してくれる。