暖簾をくぐり店内に足を踏み入れると、ガラス越しに見事な日本庭園が広がり、都心の喧騒を忘れさせる静謐な空間が出迎えてくれます。ここで味わうべき代表的な船橋屋 亀戸天神前本店の喫茶メニューは、なんといっても看板商品の「くず餅」と、澄んだ寒天が美しい「白玉あんみつ」です。
本店の喫茶で供されるくず餅は、職人が当日早朝に絶妙な厚みへ切り分けたもので、角がピンと立った美しい台形をしています。一口運ぶと、もっちりとしつつも歯切れの良い独特の弾力があり、濃厚な秘伝の黒蜜と、契約農家から仕入れた極上の深煎りきな粉が重なり合って絶妙なハーモニーを奏でます。お茶請けとして添えられる塩昆布が、黒蜜の芳醇な甘みを一層引き立てる心憎い演出も見逃せません。
また、初夏から初秋(例年6月〜9月頃)にかけて圧倒的な人気を博すのが、船橋屋 亀戸本店の名物かき氷です。きめ細かく削られた純氷に、船橋屋秘伝の黒蜜と粗挽ききな粉を惜しみなくかけた「黒蜜きな粉かき氷」は、底にくず餅が贅沢に仕込まれており、氷の冷たさとくず餅のもちもち感が同時に味わえる唯一無二の逸品。さらに、亀戸天神のシンボルである藤の花に見立てた紫芋の特製シロップや、濃厚な宇治抹茶を使用した「宇治金時」など、季節限定フレーバーを目当てに訪れるリピーターが後を絶ちません。