段ボール製の簡易燻製器は手軽である反面、湿気に弱く一度の雨や肉汁の付着で使い捨てになるケースが多発します。また、ステンレス製の大型既製品は保管場所を取り、重量もあるため持ち運びのハードルが高くなりがちです。そうしたジレンマを打破する選択肢として、アウトドア自作スモーカーのベースにペール缶を採用する手法が急速に定着しました。
ペール缶が支持される最大の要因は、「極めて頑丈なスチール製でありながら、適度な加工性を備えている点」にあります。容量約20リットルというサイズ感は、一度にベーコンのブロック肉や丸鶏、複数のチーズやソーセージを同時に吊るして燻すのにちょうど良い絶妙なスケールです。さらに、円筒形の形状は内部で熱と煙が理想的な対流を起こしやすく、食材全体へ均一に香りを定着させる効果を発揮します。
自動車整備工場やガソリンスタンドで廃棄される空き缶を譲り受けることができれば、本体コストはゼロ円。購入する場合でもホームセンターで新品のクローズド・オープン兼用缶が1,500円〜2,500円程度で手に入るため、圧倒的な費用対効果を誇ります。