現代のスポーツ興行産業において、観客の「体験の質」を高めることはリピーター獲得のための最重要課題だ。5万人を収容する大規模スタジアムでは、どの座席からでも一定以上の視界クオリティを保証することが、チケット価格の適正化や顧客満足度に直結している。
それは音楽ライブイベント業界にとっても同様である。大規模なエンターテインメント演出が高度化する中、客席ごとの見え方の格差をいかに埋めるか、演出技術や映像モニターの配置技術が日進月歩で進化を遂げている。味の素スタジアムのような多目的会場は、興行ビジネスの未来を試す実験場としての側面も持ち合わせているのだ。