改造のベースとなる車種にも明確なトレンドの変遷がある。かつての中核は、トヨタ自動車が誇るセルシオ、クラウン、マジェスタ、アリストといった高級セダンだった。型落ちした中古車両を手頃な価格で入手し、資金の多くをパーツ代や塗装費用に投入するのが定番の手法だった。
しかし現在、その主役はアルファードやヴェルファイア、ヴォクシーといった大型ミニバンや軽カスタム車へと完全に移行している。大勢の仲間や家族を乗せられる実用性と、迫力あるフロントマスクが評価されているからだ。気になる維持費だが、大排気量の型落ちセダンでは毎年かかる自動車税が8万円を超え、リッター5km前後の悪燃費に悩まされることも珍しくなかった。一方、近年のミニバンやハイブリッド車ベースのカスタムでは、維持費を抑えつつ個性を演出する堅実なアプローチが増えている。