社会構造の観点からも、偏見の是正に向けた調査や提言が相次いでいる。東京大学社会科学研究所の研究チームが実施した大規模な社会調査では、幼少期からの教育環境や職場での役割分担における「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」が、能力発揮の機会を奪ってきた実態が浮き彫りになった。
国際的にも、国連女性機関(UN Women)はメディアやデジタル空間における性別ステレオタイプの払拭を強く訴えている。ジェンダー論の領域でも指摘されるように、個人の持つ潜在能力を性別という大雑把な枠組みで決めつける言説は、社会全体のイノベーションや経済的損失にも直結する。