事態の推移を正しく理解するために、ここに至る経緯解説を整理しておきたい。かつては知る人ぞ知るローカルな音楽の祝祭だったこの場は、アーティスト主導の質の高いブッキングによって急速に全国区の知名度を獲得した。だが、知名度の上昇ペースに対して、公共インフラや誘導スタッフの拡充が追いつかないタイムラグが生じていた。
過度な混雑を避けるための導線変更が逆に一部ゲートでの滞留を生み、来場者のストレスに直結した。主催側も手をこまねいていたわけではない。警備体制の見直しやアナウンスの多言語化など、矢継ぎ早に対策を打ってきたものの、急激なファンダムの膨張が既存の枠組みを揺さぶったのは紛れもない事実だ。