母・淳子氏は世界的な名声を得た後も、家庭内では常に飾らない愛情に満ちた母親でした。進也氏が幼い頃、母は遠征で家を空けることもありましたが、帰国すると家族と過ごす時間を何よりも大切にし、週末には家族揃って山歩きやアウトドアを楽しむのが田部井家の日常でした。
淳子氏が子育てにおいて一貫していたのは、「自分で決めて、最後までやり抜くことの大切さ」を教えることでした。過度なプレッシャーを与えることなく、進也氏の自主性を尊重した温かな教育方針が、困難に直面しても前を向く粘り強さを育みました。
2016年10月に淳子氏が逝去された際、進也氏は母の生き様を深く胸に刻み、彼女が生涯をかけて伝えたかった「自然の素晴らしさと一歩を踏み出す勇気」を次世代へ手渡す覚悟を決めたと語っています。