富山といえば「富山の薬売り」である。江戸時代から続く配置薬のビジネスモデルは、顧客データの蓄積と信頼関係をベースにした極めて先進的な情報ビジネスだった。2026年の今、この歴史的DNAが次世代のバイオテクノロジーと融合している。
富山大学や地元製薬大手との連携により、県内にはAIを活用した創薬ベンチャーや、細胞治療・再生医療分野の専門研究機関が集積。富山駅北口の新開発エリアには、国内外のバイオエンジニアが集うインキュベーション施設が誕生した。古くからの製薬エコシステムが存在するため、実験設備の共有や薬事承認のノウハウ共有が極めてスムーズに行われる点が、他地域にはない強力な強みとなっている。