秋のビジュアルシーンを常に牽引しているのが、世界的に愛されるIPや巨匠の存在だ。例えば、株式会社サンリオが見せる季節限定のキャラクター展開は、愛らしさとハロウィンの世界観を見事に融合させた極上のお手本と言える。クロミやシナモロールがハロウィン衣装に身を包んだイラストは、世代を超えて絶大な人気を誇り、コラボ商品の完売が相次ぐのも頷ける。
一方で、ダークファンタジーの金字塔として君臨するティム・バートン監督の世界観、とりわけ名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を思わせる独特のタッチも、クリエイターたちに多大な影響を与え続けている。幾何学的で細長いシルエット、あえて不揃いに描かれた線描、そして退廃的でありながらどこか愛おしいキャラクターたち。サンリオに代表される圧倒的キュートさと、バートン流の毒を含んだ世界観。この二大潮流が交差することで、現代のハロウィンイラストはより多様で豊かな表現を獲得している。