現在、パリ観光における最重要関門となっているのが、ノートルダム大聖堂の見学チケットおよび入場管理の仕組みです。結論から言うと、大聖堂身廊への入場料は原則として無料が貫かれています。かつて文化省から「修復資金確保のために有料化(5ユーロ程度)すべき」との提案が出され激論を呼びましたが、カトリック・パリ大司教区は「教会は万人に対して無償で開かれていなければならない」という原則を固守しました。
ただし、「無料だから誰でも並べばすぐに入れる」と考えるのは危険です。過激な混雑による雑踏事故と遺産保護のため、ノートルダム大聖堂の一般公開の予約は完全デジタル化されています。見学を成功させるための実践ステップは以下の通りです。
第1に、訪問数日前から公式専用アプリまたは公式サイトで解放されるタイムスロット指定の無料予約枠を確保すること。早朝や夕方の枠は争奪戦となるため、旅程が決まり次第、受付開始タイミングを監視しておく必要があります。第2に、予約なしの当日待機列も一部設けられていますが、ピーク時には2時間から3時間以上の行列を覚悟しなければなりません。貴重な滞在時間を浪費しないためにも、オンラインでの事前確保が鉄則です。
なお、大聖堂内部の見学自体は無料ですが、地下礼拝堂や宝物館、将来的に再開される塔の回廊への登頂に関しては、別途有料の入場パスが必要となります。