紙のサイズ選びにおいて、A6(文庫本サイズ)やB7(パスポートサイズ)との比較は避けて通れない。なぜ今、あえて最も小さいA7が選ばれるのだろうか。そこには人間工学的・心理的な理由が存在する。
A6サイズは書き込める情報量が多い反面、片手でしっかりホールドしながら書くには少々大きすぎる。一方、B7サイズは縦横の比率からカード類を収納する際にわずかな余白が生じやすく、ポケットへの収まりという点でも絶妙に主張が強い。
対するA7は、大人の手が握りこぶしを作った際の横幅とほぼ同等。指を軽く添えるだけで固定でき、混雑した電車内や立ち仕事の最中でも安定してペンを動かせる。この「制約が生む軽快さ」こそが、思考を妨げないツールとして評価される最大の理由だ。