近年の社会現象とも言える大躍進を牽引したのが、宅配専用のYakult1000と、店頭向けに投入されたY1000の存在である。1本あたり1,000億個という過去最高密度の菌数を凝縮したこのプロダクトは、機能性表示食品として消費者庁に届け出を受理されたことで、従来の整腸領域を超えた新たな価値を提示した。
その核となるのが「睡眠の質向上・一時的な精神的ストレス緩和」というダブルの機能性表示だ。進級試験を控えた医学部生などを対象とした厳密な二重盲検プラセボ対照試験において、交感神経の高まりを抑制し、深い眠り(ノンレムステージ3)の時間を有意に増加させることが実証された。腸と脳が自律神経や神経伝達物質を介して双方向にシグナルを交わす「脳腸相関」に着目したアプローチは、単なる飲料の枠を超え、メンタルヘルス対策としての確固たるポジションを築き上げている。