初夏の風が吹き抜けるグラウンドから全国中継の画面越しに至るまで、毎年夏が訪れるたびに人々の鼓膜を刺激するメロディがあります。ネット上では「甲子園のあの応援歌、原曲を聴いたらめちゃくちゃカッコいい」「島谷ひとみってこんなに攻めたダンスナンバーを歌っていたのか」といった書き込みが相次ぎ、若い世代によるサブスクリプション再生回数の急増が観測されています。
島谷ひとみ ペルセウス 発売年は2003年7月16日。通算12枚目のシングルとして世に放たれました。前年の2002年に社会現象を巻き起こした『亜麻色の髪の乙女』の柔らかなアコースティックイメージから一転、ラテンの情熱とオリエンタルなエキゾティシズムを融合させたアッパーな打ち込みビートで、オリコンチャート初登場8位を記録。同年末の『第54回NHK紅白歌合戦』でもダイナミックなダンスパフォーマンスとともに歌唱され、瞬く間に日本中のお茶の間を魅了しました。
楽曲の骨格を築いた島谷ひとみ ペルセウス 作曲者は、浜崎あゆみやAAAなど数々の名曲を手がけてきた中野雄太氏、作詞はMEGUMI氏が担当しました。哀愁を帯びたマイナーコードの旋律に、ギリシャ神話の英雄「ペルセウス」の名を冠したドラマティックな世界観が融合。「太陽の下で咲く花のように」「君が信じた夢を離さないで」と歌い上げる島谷ひとみ ペルセウス 歌詞は、厳しい現実に立ち向かい、勝利を掴み取ろうとする挑戦者の心情を鮮烈に描き出しています。単なるダンスポップにとどまらない骨太なメッセージ性が、スポーツの極限状態と奇跡的な親和性を生み出す土台となりました。