こうした濃密な人間ドラマと歴史の裏面は、エンターテインメントの文脈でも繰り返し再解釈されてきた。トミー・リー・ジョーンズが司令官を演じた終戦のエンペラー (映画)は、皇室の存続をめぐるGHQ内部の調査と葛藤をサスペンスフルに描き出し、国内外で大きな議論を呼んだ。
また、国際共同制作によるTokyo Trial (ドラマ)では、東京裁判の法廷裏で繰り広げられた各国の思惑と法理の衝突が克明に描写されている。そこにあるのは、勝者による一方的な断罪という単純な構図ではない。正義の定義をめぐって苦悶する裁判官たちの姿を通して、占領軍のトップが敷いたレールがいかに複雑な力学の上に成り立っていたかが浮き彫りになる。