カタール大会での激突がこれほど感情的な熱を帯びた背景には、ポルトガルの象徴であるクリスティアーノ・ロナウドを巡るピッチ外の騒動が存在していました。
発端は2019年夏、ロナウドが当時所属していたユヴェントスの韓国遠征親善試合です。満員のファンが詰めかけたスタジアムで「最低45分出場」の契約条項が報じられていたにもかかわらず、ロナウドはベンチに座ったまま一切出場しませんでした。この「ノーショー(欠場)騒動」は韓国国内で大規模な反発を呼び、ロナウドに対する国民的な感情の悪化を招きました。
カタールW杯の直接対決では、そのロナウドが韓国の同点弾の場面で背中にボールを当ててしまい、図らずも「アシスト」のような形になる皮肉な展開が発生。さらに後半20分にロナウドが途中交代する際、ピッチを早く出るよう促した韓国FWチョ・ギュソンと口論になるなど、張り詰めた緊張感が露わになりました。ピッチ外の確執がピッチ内の闘志に直結した象徴的な一幕でした。