本作が老若男女問わず熱狂的な支持を集めた最大の要因は、無機質な生物学の知識を血の通ったキャラクターへと昇華させたキャラクター造形にあります。
メインとなる登場人物の関係性は明快です。方向音痴ながら懸命に酸素を運ぶ主人公の赤血球(AE3803)と、白装束に身を包み冷徹に病原体を駆逐するが根は優しい白血球(好中球・1146番)が軸となります。ここに、武闘派のキラーT細胞、おっとりしたドレス姿で圧倒的破壊力を誇るマクロファージ、愛らしいビジュアルで現場を指揮する血小板たちが有機的に絡み合います。
読者の評判や口コミを見ても、「子どもの理科の点数が跳ね上がった」「医療従事者から見ても設定の細部まで正確で唸る」といった教育的価値を評価する声が目立ちます。同時に「自分の体の中でこんなに必死に細胞たちが戦ってくれていると思うと、自分の体を大切にしたくなる」という、健康への自己肯定感を高める作品としての絶賛意見が多数を占めています。