洲崎神社の歴史は極めて古く、神話の時代にまで遡ります。主祭神は天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)。安房神社に祀られる天太玉命(あめのふとだまのみこと)の妃神(后神)にあたる女神であり、古代より安房国一ノ宮の一社として篤い崇敬を集めてきました。女神をお祀りしていることから、女性の守護神、良縁成就、子宝・安産、さらには家庭円満や縁結びのご利益が極めて高いことで知られています。
歴史的な転換点となったのは治承4年(1180年)。石橋山の戦いに敗れて安房へと逃れた源頼朝が、再起と源氏再興を祈願して洲崎神社へ参拝した記録が残されています。頼朝は見事に悲願を果たして鎌倉幕府を開いたことから、当社は「逆境を跳ね返す勝運」「厄除け開運」「立身出世」の神様としても絶大な信仰を集めるようになりました。大自然の神霊と武家の歴史が紡ぎ出した確かな由緒が、現在も多くの参拝者を惹きつける理由です。