『妖怪ウォッチ』の快進撃を語る上で、初代OP「ゲラゲラポーのうた」の存在を外すことはできません。2014年4月にシングルCDとしてリリースされるや否や、オリコン週間シングルランキングで初登場4位を記録し、ゴールドディスク認定を受ける大ヒットとなりました。作詞を手掛けたmotsu氏(元m.o.v.e)と、レベルファイブ代表の日野晃博氏によるディレクションのもと、この楽曲には徹底したヒットの計算が組み込まれていました。
当時の制作関係者やインタビュー記事によると、目指したのは「1度聴いたら絶対に頭から離れないフレーズ」と「三世代が一緒に口ずさめるグルーヴ」でした。ラップ、歌謡曲調のキャッチーなメロディ、そしてソウルフルな低音ボイスが融合した特異なサウンドは、従来のキッズアニメソングの定石を鮮やかに覆しました。特に妖怪ウォッチ 主題歌 歌詞の象徴ともいえる「ゲラゲラポー」というリフレインは、意味を持たないオノマトペだからこそ言語の壁や年齢を超えて子どもの脳裏にダイレクトに刷り込まれる効果を発揮したのです。
さらに、アニメ本編のオープニングアニメーションと連動した「ゲラゲラダンス」は、幼稚園や保育園、小学校の運動会で定番の演目となり、親世代をも巻き込んだバイラル現象へと発展していきました。音楽プロデュースの現場で語られる「耳に残るフック」と「誰もが真似できる身体表現」の見事な融合こそが、ブームの起爆剤となりました。