どぶろくとは?日本酒との違い・禁止の歴史から美味な飲み方まで徹底解説

どぶろくとは?日本酒との違い・禁止の歴史から美味な飲み方まで徹底解説

どぶろくとは?日本酒との違い・禁止の歴史から美味な飲み方まで徹底解説についての真相を徹底解説します。

どぶろくとは、炊いた米、米麹、水を混ぜて酵母により発酵させた醪(もろみ)を、一切濾過(ろか)せずにそのまま瓶詰め・提供する濁った酒を指します。漢字では「濁酒」「濁醪」と表記され、古くは「もろみ」「しどこ」「濁りえ」などとも呼ばれていました。

その発祥は稲作文化が日本列島に定着した弥生時代にまで遡るとされ、神道における新嘗祭をはじめとする豊作祈願・収穫感謝の神饌(しんせん)として欠かせない神聖な存在でした。各農家が自前の米で仕込み、神仏に捧げてから地域で酌み交わす風習が、日本各地の農村に深く根付いていたのです。

しかし、この庶民の生活文化は明治政府の財政政策によって大きな転換を迎えます。日清・日露戦争の軍費調達を急ぐ政府は、主要な税源として酒税に白羽の矢を立てました。1899年(明治32年)の酒税法改正により、農家による自家醸造(自家消費用の酒造り)が全面禁止となったのです。これ以降、自宅でどぶろくを醸造する行為は「密造」とみなされ、厳しい摘発と脱税の取り締まりの対象となりました。

昭和後期には、憲法が保障する幸福追求権や生存権を根拠に自家醸造の自由を訴えた「どぶろく裁判(前川どぶろく裁判)」が巻き起こり、1989年の最高裁判決に至るまで社会的な議論が交わされました。その後、2002年に創設された構造改革特別区域法に基づき、2003年より「どぶろく特区(濁酒特区)」制度がスタート。指定を受けた自治体内の農家レストランや民宿に限り、小規模な製造免許の取得が認められたことで、どぶろくは長い潜伏期間を経て公式な地域ブランドとして劇的な復活を果たしました。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。