手掘りの石灰岩で構成された壕内は、常に湿気と地下水の影響に晒されており、経年劣化による崩落リスクとの戦いが続いている。海軍壕保存会をはじめとする関係各所は、遺構のオリジナリティを損なうことなく安全性を確保するための補強工事や、環境モニタリングを継続的に実施している。
戦争の痕跡をリアルな質感のまま遺すことは、容易ではない。しかし、薄暗い壕内に立ち尽くし、冷たい岩肌に触れた瞬間に湧き上がる感情は、デジタルデータや教科書の記述だけでは決して得られないものだ。那覇の街並みを一望する丘の地下で、80年余りの時を超えて沈黙を守り続ける壕は、私たちが決して忘れてはならない歴史の深淵を今も告発し続けている。 (出典: 旧 海軍 司令 部 壕(Yahoo!ニュース))
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