地方予選のもう一つの大きな見どころは、秋のプロ野球ドラフト会議注目候補選手たちが放つ圧倒的な存在感だ。ネット裏にはNPB複数球団の幹部や米メジャーリーグのスカウト陣が集結し、スピードガンとビデオカメラを構えて一挙手一投足に熱視線を送る。
今大会でも、最速150キロを超える剛速球を誇る本格派右腕や、木製バットへの移行をものともせず鋭い打球をスタンドに突き刺す大型スラッガーが評価を急上昇させている。高校生の成長スピードは凄まじい。春の段階では粗削りだった原石が、夏の本番で別人のような完成度を見せつけるケースは珍しくない。スカウト陣の評価シートは、予選のわずか数試合で劇的な書き換えを迫られている。