モンゴル出身の力士たちが持つ底知れぬ強さの源流をたどると、必ず突き当たるのが母国の伝統格闘技であるブフ(モンゴル相撲)の存在だ。無差別級で行われるブフは、決まった土俵が無く、広大な草原の上で互いの回し(ゾドグとシュウダグ)を掴み合い、足腰の粘りと一瞬の隙を突く技を競い合う。
このブフ(モンゴル相撲)で培われる足腰の柔軟性とバランス感覚は、格闘技・プロスポーツ業界の専門家からも高く評価されている。体重だけに頼らない足の引き、相手の重心を瞬時に見抜く感性は、大相撲の土俵の上でも遺憾なく発揮される。幼少期から大自然の中で日常的に取っ組み合ってきた経験が、骨太な体幹と負けん気を育むのだ。