彼らがコンビとしての活動を休止する決断に至った最大の要因、それはハチミツ二郎を襲った相次ぐ重い病魔である。腎不全による人工透析の開始、心不全、さらには重度の感染症と、生命の危機に何度も瀕してきた彼の身体は、到底ハードな舞台出演に耐え得るものではなくなっていた。
車椅子での登壇や過酷な闘病生活の中でも、ハチミツ二郎はお笑いに対する執念を捨てなかった。しかし、満身創痍の状態で無理を重ねる相方を最も近くで見守ってきた松田大輔にとっても、これ以上の負担をかけ続けることは耐え難い苦渋の選択だったという。妥協したパフォーマンスを見せるくらいなら一歩引く。その潔い決断の裏には、互いを尊重し合うからこその絆が存在していた。