サブカルチャーの域を脱したこの美学は、すでにグローバルな経済圏を動かしている。大手ラグジュアリーブランドの2026年春夏コレクションでは、過剰に広い空間にぽつんと配置されたミニマルなランウェイや、彩度を落とした不自然な照明演出が相次いで導入された。
商業広告の世界でも、従来の洗練されたクリーンなビジュアルに代わり、あえて画質を落としたドリームコア風のプロモーションが主流になりつつある。完璧すぎるCGや整いすぎた美しさに既視感を覚えた消費者の視線を捕らえるのは、計算された「違和感」と「不穏さ」なのだ。