少女時代の彼女は、誰よりも勝ち気で負けず嫌いな子供だった。下町の路地裏は格好の遊び場であり、時に近所の子供たちとの小競り合いが日常茶飯事のストリートでもあった。
姉たちを守るため、あるいは理不尽な物言いに抗うため、泣き寝入りすることなく立ち向かった経験は数知れない。体は小さくとも威勢の良さはピカイチで、地元では自然と一目置かれる存在になっていく。
理不尽な力関係に屈しない反骨心。相手が誰であっても臆することなく本音をぶつける度胸。下町のストリートカルチャーの中で磨かれたその直感的なコミュニケーション能力は、後の人生において最大の武器へと変わっていく。