上野強盗事件に関してネット上で囁かれる噂の中には、事実とは異なる重大な誤解がいくつか存在します。
誤解1:盗まれた高級時計はすぐに大金へ換金できる
現実は全く異なります。高級腕時計には1点ごとに固有のシリアルナンバー(製造番号)が刻印されており、被害品は即座にメーカーおよび全世界の正規店・大手買取店のデータベースへ登録されます。国内の正規流通ルートでの換金は不可能であり、裏ルートでも買い叩かれ、実行役の手元には約束された報酬の1割すら渡らないことが公判でも明らかになっています。
誤解2:指示役に従っていれば報酬が確実にもらえる
実行役の供述によると、犯行後に指示役と連絡が途絶え、報酬が1円も支払われないケースが相次いでいます。指示役にとって実行役は最初から使い捨ての道具に過ぎず、逮捕のリスクを全て押し付けられます。
誤解3:初犯や未成年であれば少年法で守られ重罪にはならない
強盗罪、とりわけ店員に怪我を負わせた場合の「強盗致傷罪」は無期または6年以上の懲役という極めて重い法定刑が定められています。少年であっても逆送(検察官送致)されて成人と同様の刑事裁判を受け、実刑判決が下されるケースが厳罰化の潮流の中で定着しています。