Web上の一部掲示板やSNSでは、「動画配信サービスの普及による観客激減で赤字倒産した」「美浜アメリカンビレッジが衰退しているから撤退した」といった誤った憶測が散見されます。しかし、一次情報と現地の商業動向を照らし合わせると、それらは実態と大きく乖離しています。
第一に、運営母体であるスターシアターズ(株式会社國場組グループ)は盤石な経営基盤を有しており、倒産や一方的な経営破綻ではありません。あくまでグループ全体の事業ポートフォリオ最適化に伴う計画的撤退でした。
第二に、北谷町美浜地区自体は衰退するどころか、地価の上昇とインバウンド・国内観光客の急増によって商業地としての性格が「地元密着型のロードサイド商業」から「高単価な観光・リゾートエンタテインメントエリア」へと劇的に変貌を遂げていました。広大な敷地を必要とし、平日の日中に稼働率が下がる映画館という業態よりも、ホテル、滞在型リゾート商業施設、体験型飲食施設の方が敷地面積あたりの収益効率が高くなったという都市経済の力学が働いたのです。