ネット上に無数の「クロスワード解答掲示板」や「自動検索エンジン」が乱立する現状に対し、パズルを制作するクリエイター側の胸中は複雑だ。丹精込めて作った仕掛けやダブル・インテンダー(二重の意味)の美しさが、単なる「答えの文字列」として機械的に処理・拡散されてしまうからだ。
ベテランのパズル作家は静かに語る。「解けない悔しさを抱えたまま投げ出されるより、検索してでも最後まで埋めて達成感を味わってもらえるなら、作者としては複雑だが嬉しい気持ちもある。ただ、解く過程の『あ、そういうことか!』という膝を打つ感動だけは、検索結果の文字からは伝わりにくいかもしれない」。現在では、安易なネタバレを防ぎつつヒント段階で踏みとどまらせる「段階的ヒント検索サイト」など、作家とユーザーの双方が納得できる新しいプラットフォームも登場し始めている。