稲田氏の政治的行動を支える基盤には、法律家としてのキャリアと強固な地元組織が存在します。
1. 早稲田大学法学部卒・弁護士としての原点
稲田氏は福井県武生市(現越前市)に生まれ、名門の雙葉高校を経て早稲田大学法学部を卒業しました。1985年に難関の司法試験に合格(司法修習37期)。法曹界に身を置き、夫である稲田龍示弁護士とともに法律事務所(弁護士法人八重洲総合法律事務所など)で数々の訴訟を手がけました。いわゆる「百人斬り競争」を巡る名誉毀損訴訟の弁護団に参加したことが、当時の安倍晋三幹事長代理の目に留まり、政界スカウトへとつながった経緯は有名です。
2. 福井1区での選挙戦と派閥解散後の動向
彼女の地元である衆議院福井1区は、保守王国として名高い地域です。小泉純一郎首相による2005年の郵政解散選挙で「刺客」として初当選して以来、連続当選を重ねてきました。一連のLGBT法案論争や派閥の政治資金問題に伴う旧清和政策研究会(安倍派)の解散など、逆風の局面でも地元の後援会組織と新幹線延伸をはじめとする地域インフラ整備(整備新幹線等鉄道調査会会長としての実績)を背景に議席を維持しています。