バブル期の象徴として最後まで君臨し続けた元ブラジル代表MFオスカルの動向は、リーグのひとつの時代の終わりを明確に告げた。法外なサラリーキャップ導入と厳格化された財務規定により、同クラスの超大物外国人を新たに呼び込むことは国際サッカー連盟の規約上も現実的ではなくなっている。助っ人事情は「欧州のスター」から「南米や東欧の実力派、あるいはアジア枠の実用的なタレント」へと完全にシフトした。
外国人依存からの脱却が求められるなか、チームの命運を一身に背負うのが武磊だ。エスパニョールでの欧州挑戦を経て国内へ復帰したこのストライカーは、ゴール前での鋭敏な嗅覚を保ち続け、上海海港の絶対的エースとして君臨する。国内選手への年俸上限が厳格に適用されるなかでも、彼の存在感は別格だ。だが同時に、武磊に続く次世代のスターが育っていない現実は、代表チームの停滞とも直結する深刻な影を落としている。