アイドル、キャラクター、VTuberなどを対象とした「推し活」市場の成熟も、恋愛の相対化に拍車をかけている。2026年現在、エンターテインメントのクオリティは極限まで高まり、双方向のデジタル体験を通じて得られる情緒的充足感は、従来の対人恋愛に匹敵する満足度を提供している。
現実の人間関係に固有の曖昧さや落胆が存在しない「推し」との関係性は、精神的な安全基地として機能する。自己の感情をコントロールしやすく、心地よいディスタンスが保てるため、生身の恋愛に対する欲求そのものが変化していくのは自然な流れだ。