憲法三大原則とは?国民主権・人権・平和主義の覚え方と違いを徹底解説の詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
日本国憲法が制定された歴史的背景には、第二次世界大戦の壊滅的な敗戦と、軍国主義への深い反省がありました。1889年に発布された「大日本帝国憲法(明治憲法)」と現行憲法を比較すると、国家のあり方が180度転換した実態が浮き彫りになります。
比較項目大日本帝国憲法(明治憲法)日本国憲法(現行憲法)専門家視点・構造的転換の意義主権の所在天皇主権(主権在君)
統治権を総覧する存在国民主権
主権は国民に存する国家の権力源泉が統治者から市民へと根本的に移行天皇の地位神聖不可侵な国の元首
大権行使の主体日本国・日本国民統合の象徴
国政に関する権能を有しない象徴天皇制として政治権力から完全に切り離された人権の保障「臣民の権利」
法律の留保(法律の範囲内のみで保障)侵すことのできない永久の権利
法律によっても奪えない最高法規性第97条により人類の不断の努力の成果として永久保障軍事・安全保障天皇の統帥権(陸海軍を統帥)
議会や内閣の統制外平和主義(第9条)
戦争放棄・戦力不保持・文民統制軍部の独走を招いた統帥権干犯問題を法的に完全排除
明治憲法下では「法律の範囲内」という条件付きでしか権利が認められておらず、治安維持法などの法改正によって国民の言論や信教の自由が著しく制限されました。その反省から、現行憲法第97条(最高法規)では「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」として、いかなる国家権力であっても人権を侵してはならないと厳格に宣言されています。