疑惑の対象となった具体的な要素を検証すると、主に「ミュージックビデオ(MV)の演出」「ファッションスタイル」「楽曲の音楽性」の3点に集約されます。
まずMV演出において、三代目JSBの『J.S.B. LOVE』や『Welcome to TOKYO』と、BTSの『Not Today』や『MIC Drop』などで類似性が指摘されました。コンテナが並ぶ廃墟のようなロケーション、炎や爆発のエフェクト、ネオンサイン煌めく夜のストリート、高級スポーツカーを背にした群舞など、ビジュアルの骨格が非常に近い印象を与えたのは事実です。
衣装面でも、オーバーサイズのファーコートや警告テープ(コーションテープ)モチーフ、MA-1ジャケットをベースにしたハイエンドなミリタリースタイルなど、ほぼ同時期に極めて近いコーディネートが見られました。しかし、これには明確な理由があります。当時、ファッション界では「Off-White(オフホワイト)」や「Vetements(ヴェトモン)」に代表されるラグジュアリーストリートが世界的メガトレンドとなっており、日韓のトップスタイリストたちが欧米の最先端コレクションを同時にキャッチアップした結果、必然的にビジュアルの方向性が収斂したというのが業界の定説です。