謎の巨頭・烏丸蓮耶の名が浮上した瞬間、作品のスケールは一気に国家規模へと膨れ上がった。半世紀前に99歳で謎の死を遂げたとされる彼の存在は、組織が長年研究を続けている謎の薬品「APTX4869」の真の目的――すなわち不老不死や若返りとの関連を強く匂わせる。彼が今なお生きて指揮を執っているとすれば、どのような姿で暗躍しているのか。この謎こそが物語最大のクライマックスへの鍵だ。
一方で、No.2であるラムの動向は極めて現代的かつ実利主義的だ。「義眼」という決定的な特徴を隠しながら、毛利探偵事務所の隣にある寿司屋の職人として潜入していた事実は、読者に大きな衝撃を与えた。ラムは組織の若返りや情報収集のため、最新技術やSNSの動向すら観察対象に組み込んでいる。単なる武力行使にとどまらない、情報戦の覇者としての存在感が光る。