春日市一の谷の店舗がこれほどまでに惜しまれる背景には、他チェーンの追随を許さない圧倒的なコストパフォーマンスと、家族の記憶に残るホスピタリティがありました。当時の利用者が残した膨大な口コミ評判や実名グルメレビューを紐解くと、その人気の根源が浮かび上がってきます。
特に昼時の主役であったキャナリィ・ロウ福岡春日店のランチバイキングは、季節のパスタやピザを1品注文すると、手の込んだ冷菜・温菜が食べ放題になるシステムでした。インゲンやカボチャのマリネ、ムール貝のアクアパッツァ仕立て、焼きたてのフォカッチャなど、一般的なファミリーレストランのサラダバーとは一線を画す本格イタリアンの仕込みが施されており、主婦層を中心に熱烈な支持を集めました。
そして何より来店客の心を掴んだのが、キャナリィ・ロウ福岡春日店のドルチェおよびケーキバイキングです。ディナータイムやセットメニューで提供されたワゴンサービスでは、ホールケーキやタルトを載せたワゴンが客席まで運ばれ、スタッフが目の前で希望のケーキを3種切り分けてサーブする贅沢な演出が施されていました。タルトフロマージュ、シフォンケーキ、季節のフルーツタルトなど、専属パティシエの手によるスイーツはスイーツ専門店顔負けの完成度を誇り、誕生日や記念日には皿にメッセージを添えるサプライズも恒例となっていました。
当時の記録には「3歳以上10歳以下のお子様限定で、パティシエが目の前でお子様と一緒にケーキを作る」という予約制ディナー企画のアーカイブも残されています。単なる外食の枠を超え、家族の思い出作りのステージとして機能していたことが、今なお語り継がれる理由です。