新幹線と一口に言っても、走行する地域や地理的条件によって抱える脆弱性はまるで異なる。例えば、国内最密の過密ダイヤを誇る東海道新幹線は、静岡エリアの局地的大雨や台風時の風速制限が最大のネックとなる。わずか1本の遅延が全線の運行管理に波及するため、JR東海は雨量計の高度化とスプリンクラー設備の増強を急ピッチで進めてきた。
一方で、北陸・上越新幹線は豪雪地帯を貫く。消雪パイプや最新の除雪車がフル稼働するものの、近年増加する湿った重い雪は架線トラブルやポイント不換を引き起こす原因となりやすい。東北・北海道新幹線においては、強風対策に加えて地震発生時の早期検知システム(UrEDAS)のアップデートが着々と進行中だ。路線の癖を知っておくことこそが、リスク回避の第一歩と言える。