掲示板などで「理由があって手放す」「無料譲渡する」とされる背景には、悲惨な繁殖現場の事情が隠されている場合もある。繁殖能力が衰えた老犬の遺棄や、無計画な乱繁殖で生まれた病弱な個体の押し付け、いわゆる悪質ブリーダーの崩壊に伴う緊急放出などだ。
飼い主向けメディア『いぬのきもち』等の啓発情報でも言及されている通り、小さく見せるために幼少期の給餌量を制限された犬は、内臓器官の発達が著しく遅れたまま成長することがある。低血糖による突然のショック死や、骨密度低下による骨折リスクを常に抱えて生きなければならない。愛らしい姿の陰にある命の重さと向き合う覚悟が欠けていれば、引き取った飼い主も犬自身も深い苦痛を味わうことになる。