参拝を終えたら、ぜひ周辺のなまこ壁の路地へと足を伸ばしたい。ペリー提督が歩いたとされるペリーロードも目と鼻の先だ。下田の魅力は、神社という静の空間と、港町の開放的な動の文化がシームレスに混ざり合っている点にある。
最近では、古い民家や蔵をリノベーションしたクラフトビールバーや、地魚を現代風にアレンジしたカフェが参道周辺に相次いでオープンしている。店主たちと会話を交わすと、皆一様に神社の存在を口にする。「八幡様があるから、この町には一本筋が通っている」。ハイカルチャーとローカルライフが交差する独特の空気感は、訪れる者の心を解きほぐしてやまない。