出張先や引っ越し直後、あるいは職場の給湯設備に電子レンジがない場合、どのようにして冷凍ご飯を安全かつ美味しく戻せばよいのでしょうか。調理科学に基づいた実践的なレスキュー手順を紹介します。
1. フライパンを使った「蒸気スチーム蒸し法」
フライパンひとつで、炊きたてのようなみずみずしさを取り戻す技術です。底の浅いフライパンに深さ1cmほどの水を張り、耐熱皿に乗せた冷凍ご飯を中央に置きます。蓋をして中火にかけ、蒸気が立ち上ってから弱火で約8〜10分蒸し上げます。立ち込める水蒸気が米粒の外側から中心へと熱を伝え、水分を補給しながらふっくらと再アルファ化を促進します。
2. 水または酒をひと振りする「水分補給リカバリー」
少し乾燥が進んでパサつきが懸念される冷凍ご飯には、加熱前に小さじ1杯の水、あるいは料理酒を均一に振りかけるのが有効です。アルコール分は揮発する際に米の嫌な冷凍臭を消し去り、適度な水分が米の内部に閉じ込められることで、もっちりとした弾力が蘇ります。
3. スープ・雑炊・炒飯への「リメイク転生術」
すでに自然解凍してしまってパサパサになったご飯や、温め直しても芯が残ってしまった状態のご飯は、そのまま主食として食べるのを諦め、別の料理へと昇華させるのが得策です。中華スープや味噌汁に投入して煮込めば、出汁を吸ってふやけるためデンプンの硬さが気にならなくなります。また、油でコーティングするチャーハンに仕立てれば、米粒のパラパラ感が逆に活きるため、無駄なく美味しく消費できます。