不織布マスクが主流となった現在、ガーゼマスクが槍玉に挙げられる最大の理由は「繊維の隙間の粗さ」です。ウイルスの大きさは約0.1マイクロメートル。これに対し、一般的なガーゼの網目は数十から数百マイクロメートルと、物理的にはスカスカの状態です。この数字だけを見れば、ウイルスが素通りしてしまうのは明らかであり、それが「意味がない」とされる最大の根拠となっています。
しかし、この議論には重要な視点が抜けています。私たちが防ぐべきはウイルス単体ではなく、ウイルスを含んだ「飛沫」だからです。飛沫はある程度の大きさがあるため、ガーゼでもある程度はトラップできます。とはいえ、不織布の静電気による吸着力に比べれば、その防御力が劣ることは否めません。