深夜2時過ぎ。静寂を引き裂いたのは、トラックが激突したような凄まじい衝撃音と地響きだった。現場は片側2車線の主要幹線道路。街灯の光が届かない真っ暗な穴の底に、車体を激しく大破させた大型車両が横転していた。
「雷が落ちたような地響きがして窓の外を見たら、道路が消えていた」
近隣住民の男性は青ざめた表情でそう振り返る。アスファルトの断面はまるで刃物で切り取られたかのように鋭利に崩落しており、路面の下には巨大な空洞が広がっていた。消防庁の特別救助隊が大型クレーンを投入し、夜を徹した救出作戦を展開したが、運転席は押し潰された土砂とアスファルトの塊に圧迫されていた。午前6時前、搬送先の病院でドライバーの死亡が確認された。