「そもそも食品の値上げはなぜここまで頻発するのか」という問いに対し、第一に挙げられるのが原材料費の高騰を招いた国際情勢と気候変動です。世界的な人口増加に伴う食糧需要の拡大に加え、主要産地における異常気象や干ばつが農作物の収穫量に深刻な影を落としています。
穀物や油脂類、飼料用トウモロコシなどの国際取引価格は高止まりを続けており、それに伴って畜産物や加工食品の製造コストが連鎖的に跳ね上がりました。さらに、地政学リスクの長期化による肥料や農業資材の供給制約も、生産コストを底上げする要因となっています。
国内の加工食品メーカーの多くは原料の大部分を海外からの輸入に依存しているため、世界市場での原料価格の跳ね上がりがダイレクトに製造原価へ跳ね返る構造から逃れられません。この物価高の理由は単一の突発的な事故ではなく、地球規模の供給制約という構造的問題に根ざしています。