フロアの一角にある工房スペースからは、心地よい電動工具の駆動音と木屑の香りが漂ってくる。かつて日曜大工といえば父親の専門領域だったが、いまや客層は完全に多様化した。初心者向けの木工ワークショップには若い女性や子連れファミリーが並び、自分だけのリビングテーブルや収納棚を組み立てている。
店内には最新のレーザーカッターや3Dプリンターを完備したデジタルファブリケーションコーナーも併設。棚受け金具ひとつのセレクトから、ミリ単位の木材カット、さらにはオリジナル刻印まで、ワンストップで完結する設計だ。「既製品を買うよりも、自分の手で作るプロセスのほうが圧倒的に愛着が湧く」。自作のキャンプギアを手入れしていた印西市在住の30代男性は、満足げに笑った。